看護師

看護学校・看護大学どっちを選ぶ?~現役看護師の解説~

看護学校・看護学部って・・・?

管理人は看護学校卒です。

が、高校は自称進学校だったのでMARCHレベルの大学を目指している人も多く大学進学を目指すのが自然な流れでした。

当時の志望校順位は①国立大学看護学部②看護専門学校③私立看護学部でした。

ちなみに受験結果は①×②〇③〇でした。

私立看護大学の合格ももらっていましたが、最終的には看護学校を選択しました。

そんな理由もお伝えします。

看護学部・看護学校の違いって?

卒業までにかかる最低年数

看護大学は4年

看護学校(正看護師養成所)は3年です

どちらも最終的には看護師国家試験に合格することで正看護師となれます。

一般の方から勘違いされることもありますが、

看護学校に通って看護師国家試験に合格することと看護大に通って看護師国家試験に合格することでもらえる看護師の資格は同じものになります。

取得可能資格 就業年数 学位 単位数
大学 看護師国家試験受験資格

保健師または助産師国家試験受験資格

(大学によります)

4年 学士 124単位以上
専門学校 看護師国家試験受験資格 3年 専門士 97単位以上

大学では一般科目も学ぶので単位数が多くなっています。

看護学校でも一般科目は学んでいますがやはり少なめではあります。

またカリキュラム(時間割)も大学では自由に組めるのに対して、看護学校では時間割が決まっていることがほとんどです。

看護学校では高校の時間割制がそのまま続いている感じです。

ただ学ぶ内容が多いので月ごとに時間割は変わってきます。

費用

看護大学 公立:約250万円 / 私立:約450~700万円

看護専門学校 公立:約60万円 / 私立:約250万円

と言われているようです。

費用面で考えると看護学校のほうが短い分安くなりますね。

ただ病院奨学金など看護学生を応援する奨学金などは沢山あるので、いざというときに頼れる支援は普通の学生さんよりも多いですよー。

なんで看護学校の選択をしたの?

はっきり言うと、大学には行きたかったなーと思っています。

しかし公立の看護大学が不合格になったと分かった時、自立心の強かった私は私立の大学に入って親に高い学費を出してもらうのはとても申し訳ないなと思っていました。

・看護の専門学校でも、看護大学でも取れる資格は同じ。

・合格した看護学校は、看護師国家試験の合格率はほぼ100%

(=教育体制がちゃんとしてそう)

・国公立系だから費用も安いそこそこ歴史があり、新設の看護大学等に比べてしっかりと知識と技術を身に着けられると思った(看護師に技術は必要だと思っていた、新設の学校にやや懐疑的だった)

・自宅から自転車で通える

など、自分にとってはベストな選択だと思い看護学校に入学しました。

そしてもう一つ私の決断を後押ししたのが、この本でした。

 

この本を読んで、看護師になってからでも働きながら通信で大卒の資格を得られるんだ!

と思えたことが大きいです。

詳しい話はまた別の機会に上げますが、現在放送大学に通っていて看護師学士を取るために勉強中です☆

なので私は大卒の資格も諦めることなく親に負担もかけないという方法で看護学校の道に進みました!

現場で働く看護師だからこそ分かる出身校によるメリット・デメリット!

大学全入時代とも呼ばれるこの時代に看護学校という選択で大丈夫なのかな・・・

と当時はかなり思っていました。

ぶっちゃけた所・・・ほとんどないかなーと思っています!笑

本当かな?と思われるかもしれませんが細かいところを考えるといくつかあります。

違い① 大卒と看護学校卒の給与の違い

大卒と専門卒でまず違ってくるのがお給料です。

給料は約1万円ほど大卒の方がもらっていると言われています。

この1万円の差をどう捉えるかですが・・・

就職してから看護師を何年続けると考えていますか?

就職した病院でずっと続けられたら良いのですが、特に女性は就職した後のライフスタイルによっては結婚・出産のイベントがあり早く辞めてしまうこともあり得ます。

また、新卒で入った病院を辞めた後は大卒・専門卒の違いよりも経験年数や出来ること(今までまわってきた科や出来る看護手技など)を問われることの方が大きいかな・・・と現場からは思います。

看護学生の方が1年早く仕事を始められることを考えるとそんなに差は大きくないのではないかなと思います。

違い② 看護学校が得意としていること・・・

看護学校は技術を極める・看護大学は事例検討・看護研究に強い・・・かも

看護学校はひたすら看護授業の他に技術練習・技術試験・実習、実習・・・

ととにかく3年間で詰め込みます!笑

もちろん事例検討や看護研究もやりましたが、じっくり討論よりは授業内で片を付けて次は実習!というようなスタイルで進んでいきました。(言い方がひどいと言われるかもしれませんが・・・)

ただ看護学校はどんどん技術をやらされたるので、実習の現場に出た時も出来ることは多かったです。シーツ交換、保清などなどなど

今働いている病院では、看護専門学校も看護大学の実習生も来ていますが、

看護大学生の実習ではシーツ交換や保清の一部の実践は実習内で求めないと学内で決まっているのか実習中も行っていないことも多いですね。

※批判ではないです。大学のカリキュラムなどそこまで求めないと指導でなっているだけなのかなーと思っています。

そんな姿を見た時少しもったいない・・・看護体験になるのになと病棟で働いていて思います。。

看護学校卒と看護大学制の就職後で最初に直面するのがこの看護技術なのではないかなと思います

看護学校の子たちは技術を学生時代からやっている(やらされている?笑)なのでやったことある看護技術には積極的に飛び込めますが

看護大卒の子で看護師になって求められる技術に尻込みしてしまうのはこの差かな・・・と

でも看護学生が経験したことある技術もそんなに多くはないです。技術面が最初は不安になるかもしれないけれどすぐに追いつきますよ!(新しい技術に飛び込む度胸はそんなにすぐ着かないかもですが・・・そのうち!)

もし看護大卒の子が技術面で看護学校卒の子との差に悩んでたら、すぐ差は埋まっていくからね!安心してね!

違い③ 看護大学が得意としていること・・・

続いて看護の記録編

ここは看護大卒の子の方が得意だなーと思っています。

もともと看護大学に通う子のほうが勉強が好きだったり得意だったり。

なので記録をかくということは向いているかもしれませんね。

また大学で色々な視点から多角的にものを見るという力が看護の記録でも反映されることと思います。

看護学校の記録はテンプレートのように書き方もほぼ決まっており、なかなか記録を膨らませて書いたり、検討したりする場面が少ないように思います。

ただこの差も先輩に記録を見てもらったり、看護師としての経験を積めばちじまっていくと思います。

そして、忘れた頃にやってくるのが看護研究をやらないといけないときですね笑

大学生はやったことある人も多いので昔沢山やったよーとすいすいこなすのと反対に看護学校卒は「看護研究とは・・・?」と初めの段階から頭を悩ますことになるのです笑

結果現役病棟看護師として感じた差は

現役看護師として感じた差

看護学校 新しい看護技術に対する飛び込む勇気がほんの少し強い   看護大学 記録の書き方・看護研究に対する対抗意識がほんの少し強い

と位置付けます笑

ほんの少しというのは、資格を取ってしまえば同じ看護師です笑

看護学校だから、看護学部だからと気にされる・気にするのは最初のうちだけです。

看護学校に通っててよかったなと思うのは技術に怖くても飛び込めること、看護大学に通えばよかったなと思ったのは看護研究にこんな苦しみたくなかった!と思った時ですかね笑

学校選びを考えている人は参考にしてみてください

実際に看護学校・看護学部に通っている方・新卒の方は自分の学校に自信をもってくださいね☆

あとは個々の経験でどうにでもかわってきます!

なのであえていうなら・・・です。